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プロフェッショナル社畜の流儀

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社畜の朝は遅い
前日夜に倒れるぐらいまで働いているからだ。

始業時間に間に合うギリギリのタイミングで起きて、そのまま会社へ向かう。基本的に朝は何も食べず、出社後に飲む缶コーヒーが朝食代わりだ。

出勤すると、一心不乱で仕事に取り組む。
睡眠不足から午前中の生産性は必ずしも良くはないが、労働時間を掛けることで仕事をカバーしている。

スタッフが会社からの体制変更などのサポートはないのかと尋ねたが、少しの笑みを浮かべるだけで返事はなかった。

 

昼過ぎにトラブルが発生した。
予定していた納品物が正しくなく、顧客からクレームが入ったのだ。

直ぐに状況をヒアリングし、リカバリーに向けた指示を下す。

幸い、影響範囲は広くはなかったので1時間ほどで落ち着いた。

状況が落ち着くと、今度は部下に対して原因の究明と改善策を立てるように指示をした。トラブルの火消しだけが、トラブル対応ではないというのが彼の信念である。

 

トラブル対応でお昼を食べる時期を逃してしまったので、近くのコンビニで購入してきたおにぎりとお茶を流し込むように食べた。

お昼時間は、ほぼ毎日あまり取れないと言う。

 

夕方に突如としてミーティングが始まった。
昼に発生したトラブルについての原因と改善策が主な議題である。

部下が上げてきた意見に論理性がない場合は、根こそぎぶった切る。会議では毎回のように吠えている。

「吠えるということは、正しい道を示しているんです。世の中は論理的でないと説得することはできない。それが少しでも若手に伝わればと思って行なっている」と後のインタビューで述べていた。

 

日中は部下の仕事の確認などをするため、自分の仕事をできる時間はない。
定時を過ぎてから、ようやく自分のやるべきことに取り掛かる。

スタッフが尋ねると「いつもこんなもんです」と少し疲れた顔をしながら、エナジードリンクを飲みながら、わずかにはにかんだ笑顔を見せた。

結局、その日は終電間際まで働き、慌てて帰路についた。

終電はスタッフが思っていた以上に混んでいる。金曜日のせいか、ほろ酔い気分の人たちが多い。

 

ただ、彼には関係ない話だ。休日を待ちわびた雰囲気の車内で、彼は明日の出社予定を確認する。

社畜には土日もない。
ただ、いつもよりも寝れる時間が少し増えるだけだ。